プレスリリース
(2013年)
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2013.06.06(木)
SCSK株式会社

モバイル開発環境「Caede2.0」を提供開始
~ 開発生産性のさらなる向上と業務アプリケーション向けの高度なUIが追加 ~

SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:中井戸 信英、以下 SCSK)は、iOS、Androidに対応したSCSKの独自技術であるモバイル開発環境「Caede(カエデ) Ver2.0」(以下Caede2.0)およびクロスプラットフォーム統合開発環境「CDE(Curl Development Tools for Eclipse) Ver8.0.3001」の提供を6月6日より開始いたします。

1.背景および目的

2012年9月に発表した「Caede」は、iPhone、iPad、Android向けにハイブリッドアプリケーション※1を開発できるモバイル開発環境です。「Caede」は、開発フレームワークやライブラリ、トランスレーターなどが含まれる「Caede SDK(Software Development Kit)」と、SCSKの独自技術であるリッチクライアント/RIA※2テクノロジー「Curl(カール)」の統合開発環境であるCDEの一機能である「Caede Development Tools」で構成されています。CDEを用いることでPC向けRIAアプリケーションからモバイルアプリケーションまでの開発が可能となります。

このたび提供する「Caede2.0」および「CDE Ver8.0.3001」(Caede Development Tools Ver2.0を含む)は業務向けモバイルアプリケーションの構築を強化し、従来のバージョンと比較した開発生産性は50%以上(当社比)向上しています。さらにコンシューマーをターゲットとした一般的なモバイルアプリケーションだけでなく、より高度なアプリケーション構築を可能とする6種類のグラフ、ドラッグ&ドロップ機能、CADシステムや設計システムのような複雑でビジュアル的な操作を必要とする2Dアプリケーションの構築までを可能としたShapeコントロールなどが追加されました。

  • ※1 ハイブリッドアプリケーション
    iOSやAndroidのネイティブコンテナ(WebViewコンポーネントなどの)のなかで、コンテンツをHTML5群で構成し、動作するアプリケーションのこと
  • ※2 RIA(Rich Internet Applications)
    ブラウザなどのクライアントの機能を活かした柔軟で操作性に優れたインターフェースを持つアプリケーション
2.「Caede2.0」の主な特長・機能
  • 生産性向上のための機能を追加
    14種類の画面テンプレートとサンプルウィザードにより、優れたユーザーインターフェース表現をもつ画面が簡単かつ素早く開発できます。新機能であるCaedeアプリケーションプレビューは、お客様の要望に応えたCaede独自のレイアウト確認機能です。この機能を使用すると開発時の画面確認や修正が瞬時にできるようになります。
    ※従来のAndroidエミュレータや実機確認も利用できます。
  • 高度な業務向けモバイルアプリケーションの構築が可能
    業務アプリケーションのさまざまなシーンで役立つコントロール、IME機能、表形式コントロール、6種類のグラフ、テーブル機能の強化、画面遷移に対する9種類のアニメーションなど多くの機能を追加しました。また、モバイルアプリケーションに重要な指による操作(ドラッグ&ドロップ、ズームなど)を強化しました。
    さらに、複雑なCADのような設計システムにも応用できる2DグラフィックスAPIも同時に提供いたします。
  • アプリケーションの高速化
    アプリケーションの速度は、デバイスの性能のみならず、アプリケーション開発者のコードにゆだねられます。「Caede2.0」ではコード高速化のための機能としてオプティマイザーを追加し、JavaScriptのコードを最適化し実行速度を向上することが可能となります。
    製品イメージ
3.製品の詳細およびサポート

以下URLに詳しい製品紹介とダウンロードが可能となります。

※CDEのインストールとともにインストールされます。

4.今後に向けた改善

今後も以下のようなアプリケーション機能や開発生産性を向上させる機能を提供してまいります。

  • アプリケーション機能について
    既存モバイルアプリケーションとの連携機能やバーコードリーダー、近距離無線技術であるNFC(Near Field Communication)などとの連携機能など
  • 開発生産性の向上機能
    ノンコーディング開発ツールやマルチOSへのアプリケーションインストーラー構築機能など
  • 開発から運用までトータルで管理可能な機能
    アプリケーションアップデート機能やクラウド・オンプレミス環境でのモバイルアプリケーション運用環境の提供およびサポートなど
■補足:クロスプラットフォームRIAテクノロジー「Curl」について

SCSKの独自技術であるクロスプラットフォームRIAテクノロジー「Curl」は、現在のWebアプリケーションの問題や課題を解決し、高機能ユーザーインターフェースを持つシステムの構築を可能にするエンタープライズ向けRIA統合開発環境および実行エンジンです。

HTMLのようなテキストフォーマットから高パフォーマンス3Dグラフィックスまで、「Curl」は広範囲にわたる開発が可能です。PCやモバイル端末といったクライアントサイドに特化し、アプリケーションのユーザーインターフェースを1開発言語、1ソースで開発ができます。さらに、OS、メーカーを問わず、あらゆるサーバ製品との連関性を高めることで、データやシステムなどの既存資産を効率的に活用できます。

1995年にMIT(米国マサチューセッツ工科大学)で次世代のWeb開発環境および実行エンジンとして研究されてきました。2004年よりSCSK(旧 住商情報システム株式会社)が製品開発およびライセンス販売、マーケティング、サポートすべてを運営し、現在、日本国内では大手企業を中心に500社以上が採用しています。
Curl Webサイト URL: http://www.curlap.com/ 新規ウィンドウ

【製品・サービスに関するお問い合わせ先】

SCSK株式会社
流通システム事業本部 Curlソリューション部 三野
TEL:03-5166-1715
E-mail:info@curl.com

【報道関係お問い合わせ先】

SCSK株式会社
広報部 栗岡
TEL:03-5166-1150

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