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(2018年)
2018.10.25(木) アフターレポート

第3回IPS Cable Simulation ユーザーカンファレンス2018 in JAPAN

2018年10月25日(木)、SCSK株式会社主催によるIPS Cable Simulationの国内ユーザー様向け「第3回IPS Cable Simulation ユーザーカンファレンス2018 in JAPAN」を開催しました。

本カンファレンスでは、国内ユーザー様の先進的な活用事例をはじめ、開発元である独fleXstructures社が来日し最新トピックスをご紹介いただきました。また、今回はヨーロッパ最大かつ最先端の応用技術研究機関でありIPS Cable Simulationの開発パートナーでもある独フラウンホーファー研究所からキーパーソンが来日しキーノートスピーチも行いました。さらにSCSKからは、IPSとVRを融合させたデモンストレーションを交えた最新トピックスをご紹介しました。

当日は、たくさんの皆様にご来場いただき誠にありがとうございました。

会場の様子

開催概要

主催 SCSK株式会社
日時 2018年10月25日(木) 13:00~16:55 (受付開始 12:15~、 懇親会 17:00~18:30) 
会場 フクラシア丸の内オアゾ
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビル16階
対象 ハーネス/ホース/ケーブル経路設計部門、生産技術部門、解析部門、情報システム部門の方

プログラム

13:00-13:05
開会のご挨拶

SCSK株式会社
製造エンジニアリング事業本部
解析ソリューション第一部 部長
樋口 康一

会場の様子

開会に先立ち、SCSK プラットフォームソリューション事業部門 製造エンジニアリング事業本部 解析ソリューション第一部 部長の樋口から、開会のご挨拶とともに本カンファレンスの趣旨についてご説明しました。


13:05-13:50
キーノートスピーチ(逐次通訳)
『 Digital Environmental Data for Vehicle Engineering 』

独 フラウンホーファー ITWM研究所 耐久性動力学部門長
クラウス・ドレスラー博士

会場の様子

耐久性、信頼性、燃料消費、ADAS(先進運転支援システム)などの過渡的な車両エンジニアリング属性群は、さまざまな環境で多様なシナリオのシミュレーションを必要とします。また、この領域におけるシミュレーションには、環境モデリングと車両との相互作用が非常に重要となります。当研究所では、フラウンホーファープロダクトであるVMCR、USimR、SmartPointCloudRを使い、世界の道路ネットワークデータベース、ローカルの高精細データ、使用ばらつきに対する数学的手法を組み合わせた取り組みを実施しています。

本講演では、これらの技術を信頼性、燃費、ADASのための車両製品検証プロセスに適用する方法を紹介いただきました。


会場の様子会場の様子

13:50-14:20
ユーザー様事例発表①
『IPSの導入経緯とコベルコ建機でのホース配索精度向上活動』

コベルコ建機株式会社
グローバルエンジニアリングセンター
岡田 修自 様、秋嶋 彩那 様

コベルコ建機様は油圧ショベルをはじめとした建設機械や運搬機械の製造、販売を行っている企業です。

コベルコ建機様では、油圧ホース配索の精度向上および開発期間の短縮を目的にホース解析ツールの導入検討を進めてきました。ベンチ試験などで実物ホースを使用した精度向上活動を始めるものの、開発期間短縮が求められる中、作業ボリュームが大きく全ての油圧ホースへ摘要はできていませんでした。これら課題解決のため、IPSを2017年10月から導入し運用を開始しました。事前検証の精度を高めつつ事前検証の負荷の低減を進めている点と、OPT機能も活用し社内の基準に似合った設計を素早く行えるように活動している点について、事例および導入効果をご紹介いただきました。


13:50-14:20
ユーザー様事例発表②
『二輪車の開発におけるIPSの適用』

川崎重工業株式会社
モーターサイクル&エンジンカンパニー
企画本部 オペレーション企画統括室
田中 一輝 様

会場の様子

川崎重工様は、輸送システム、エネルギー環境、産業機器の3分野を軸に社会のさまざまな課題に対し、ソリューションの提供を行う企業です。

川崎重工様では、二輪車におけるホース・ケーブル類の設計は設計者の経験と勘に依存する部分が多く、それにより試作車での不具合が発生することも少なくなく、研究品による実機での合わせこみを行っていました。 現在、設計品質および開発効率の向上を目的として、IPSを導入し設計検討への活用を進めています。本発表では、実機との比較検証と設計検討への適用事例についてご紹介いただきました。


15:05-15:35
最新トピックスのご紹介

SCSK株式会社
製造エンジニアリング事業本部
解析ソリューション第一部 第三課
長谷川 光弘

会場の様子

IPSのサポートをする中で、よくご質問をいただくケースについて共有するとともに、その内容を中心とした活用するためのコツをご紹介しました。その中では「IPS VR ライブデモ」と題し、IPSとVRを融合させ、VRコントローラーを使用したデモも披露しました。

IPSをご使用いただくにあたり、機能を理解し使い方を工夫することによって、業務改善や工数削減が可能になります。今後も継続して有効な情報を発信してまいります。


15:35-16:50
ご講演
fleXstructures セールス&テクニカルトピックス

fleXstructures GmbH
エンジニア
トーマス・テゲン 様

会場の様子

fleXstructures GmbHは「IPS Cable Simulation」を研究開発した独Fraunhofer研究所から商用化を目的に2012年5月に設立された企業です。

今後、リリースを予定している以下新製品に関してデモンストレーションを交えてご紹介いただきました。

  • ハーネス/ホースの耐久性や振動をシミュレーションする
    Durability and Dynamics
  • コルゲート(ジャバラ形状)、ホース座屈、フラットケーブルに適用できるリアルタイムシェルソルバー
    Flexible Surface Technology
  • 画像処理技術を取り入れた剛性パラメーターメジャーメントハードウェア
    MeSOMICS

16:50-16:55
閉会のご挨拶

SCSK株式会社
製造エンジニアリング事業本部
解析ソリューション第一部 第三課 課長
和田 浩一

会場の様子

本セミナーの閉会に際し、SCSK プラットフォームソリューション事業部門 製造エンジニアリング事業本部 解析ソリューション第一部 第三課 課長の和田より、閉会のご挨拶をいたしました。


17:00-18:30
懇親会

来場者の皆様にお集まりいただき、懇親会を開催しました。

会場の様子
会場の様子

 

お問い合わせ先

SCSK株式会社
製造エンジニアリング事業本部 解析ソリューション第一部 IPSUC2018事務局
TEL:03-5859-3012
E-MAIL:ips-sales@ml.scsk.jp