品質向上への取り組み

品質向上への取り組み

基本的な考え方

SCSKの「品質」向上への取り組みは、技術革新と社会変革が急速に進むなか、単なる品質保証・品質管理のための仕組みから、付加価値の高い製品・サービスを提供するための仕組みへと進化しています。品質の向上に取り組みつづけ、システムのライフサイクル全体を見据えた製品・サービス提供から得られた知識・ノウハウを集積していくことにより、付加価値の高い製品・サービスを確実に提供していきます。

私たちの考える品質

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「お客様にご満足いただけること」、これこそが製品・サービスにおける品質でもっとも大切なことだと、当社は考えています。

そのために必要なことは、「マネジメントの質」と「成果物の質」、両方を向上させることです。当社ではこの2つを合わせ、「SCSK品質」という言葉で定義しています。

高い業務品質を提供する「SE+®」

プロジェクトの収益を確実なものにするためには、リスクをコントロールしたり、確かな品質の成果物を作成したりといったプロセス標準が不可欠です。

SCSKでは、2012年度からプロジェクト管理・システム開発のためのプロセス標準「SmartEpisode Plus(SE+)®」を導入し、安定した品質を確保できるようなプロジェクト管理を実施しています。SE+®にはSCSKがこれまで培ってきた現場の英知が結集されており、システムやサービスの品質を重視するための仕組みや、日々業務を遂行するにあたり必要な基本やポイントが凝縮されています。

SE+®の導入開始以降、SE+®を適用しやすくするための環境づくり、SE+®を使うことのできる人材の育成、SE+®定着に向けたさまざまな普及活動を実施してきました。これにより、2017年度までに全プロジェクトがSE+®適用を達成しました。SE+®の導入拡大により、さらなる組織的な品質向上に取り組んでいます。

SE+®についてはこちらもご覧ください。

 

開発プロセス

システム開発の根幹である開発プロセスについて、SE+®では、スクラッチ開発*1に適用する標準モデルのほか、FastAPPの活用、あるいは、ERPパッケージの導入を前提とした開発プロセスを、標準テーラリングモデル*2として提供しています。

プロジェクト管理

プロジェクト管理について、SE+®では、引合からプロジェクト完了まで、管理の標準化によるプロジェクトの効率化、またスケジュール・品質・コストの「見える化」による組織だったプロジェクト管理のための実施プロセスを定義しています。

組織活動

標準プロセス遵守評価やプロセス改善活動など、プロジェクト活動の品質向上や標準プロセス改善のためのPDCAを定義しています。

また、国際標準(ISO9001*3、ISO20000*4など)にも積極的に取り組み、グローバル化の流れにも適切に対処しています。

*1 スクラッチ開発:特定のパッケージ製品のカスタマイズや機能追加などによらず、システムを個別に独自に開発すること。

*2 標準テーラリングモデル:基本となる標準を実際の事案に合わせて変更・詳細化し、具体的な業務プロセスやルールとして定義されたもの。

*3 ISO9001:品質マネジメントシステムの国際規格。

*4 ISO20000:ITサービスマネジメントシステムの国際規格。

プロジェクト状況を見える化する「SE+(Navi)®」

ビジネスの伸長に合わせて、SCSKが担うプロジェクトは大型化し、難易度が上がっています。こうした背景のなかで、プロジェクト運営の効率化や見える化を目的に、SE+®によるプロジェクト管理の基盤となる「SE+(Navi)®」システムを開発し、2016年度から導入しています。

SE+(Navi)®を利用することで、プロジェクト状況(品質や採算など)や各種チェックの結果を見える化することができ、ライン職によるプロジェクトファシリテーション、経営層による素早い経営判断を可能にしました。

SE+(Navi)®の導入により、開発プロセスやプロジェクト状況の見える化を徹底的に推し進め、開発品質・生産性のさらなる向上を図ります。

「SE+® Master」資格制度の設置~人材育成~

プロセス標準を定着させるためには環境・システムなどの仕組みだけではなく、人材育成も重要です。

そこでSCSKでは、2016年度より、SE+®スキルを持つ人材を認定する資格制度「SE+® Master」と、資格取得のためのSE+®認定試験を開始しました。開始から1年半で合格者は3,000人以上となり、現在も増加中です。

このほか、SE+®人材の育成に向けて、全部署への「SE+®導入リーダ」の設置や各種教育・説明会の開催、ガイドブックの発行・配布などを実施しています。

全社で品質を支える仕組み

プロジェクトで実施する一般的な品質管理プロセスだけでなく、品質を客観的立場でチェックする第三者的部門(PMO、品質管理部門など)による品質向上施策を全社的に推進し、プロジェクトの全期間にわたって、組織的な品質向上に取り組んでいます。

全社で品質を支える仕組み

全社で管理する環境

開発拠点を網羅したクラウド環境『全社標準開発環境』で、開発と管理の品質・生産性を向上しています。

SE+®の標準開発環境は、生産性・品質の向上、コスト削減を目的としています。
標準環境を利用することにより、個々のプロジェクトに必要なサーバ環境やプロジェクト管理のための資料を準備するといった手間を削減できます。

さらに、全社でプロジェクトを支える体制を強化するための取り組みも継続しています。

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品質向上に関するこれまでの取り組み

SE+®は2012年5月、SCSKの技術の基軸となる新しい開発標準としてリリースされ、現場の知見や意見・経験などを随時取り入れながら、プロセス追加、課題対応・改善が行われました。

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不採算案件の抑制から高品質化による競争力強化へ

2016年度から活用を開始したプロジェクト管理基盤「SE+(Navi)®」により、各種チェックの結果やプロジェクト状況が見える化され、プロジェクトのさまざまな問題を組織で発見・対応することが可能になりました。これによって不採算案件の抑制をさらに強化するのはもちろん、品質チェックや品質レポート作成の徹底などを通じて「高品質化による競争力強化」を目指します。